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伝説の暗黒プロデューサー登場! 康芳夫と家畜人ヤプー

3月24日。阿佐ヶ谷ロフトで開催されたイベント「伝説の暗黒プロデューサー登場! 康芳夫と家畜人ヤプー」を見てきました。出演者は康芳夫のほか、月触歌劇団の高取英、芸術家で泡沫候補第一号の秋山祐徳太子、右翼…じゃなく今は新左翼(?)らしい鈴木邦男という濃過ぎるメンツ。

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左から高取英、鈴木邦男、康芳夫、秋山祐徳太子。
画像はムキンポの忍者ブログさんからお借りしました。

康さんの仕事はいろいろなインタビューなどで若い世代にも知られてるが、一応説明しておくと、アントニオ猪木vsモハメド・アリの実現、単なるチンパンジーを人間とのあいの子だと触れ込んだ「オリバー君」の来日、石原慎太郎が隊長を務めた「国際ネッシー探検隊」などを手掛けた無茶苦茶な人だ。
実現しなかった企画として、猪木vs食人大統領アミン、ハイチでのトラvs空手家などがある。
テリー伊藤の師匠としても有名だ。

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詳しくは、康芳夫 - Wikipedia又はたけくまメモ 【篦棒な人々 1】「虚業家」康芳夫・抜粋をどうぞ。

トーク内容は、康さんの弟子という(初めて知った)高取さんが進行役になり、これまでの康さんの仕事を振り返りつつ、三島由紀夫自決事件と家畜人ヤプーと三浦和義逮捕の話。
途中で、月蝕歌劇団の女の子のライブも入った。

三島自決事件については、三島よりも康さんの事務所に出入りしてた森田必勝に関するトークが多かった。あと、三島が当時の右翼からどのように見られていたかなどの話や、ネットでは定説となってる三島と美智子さまとの恋愛話とかが聞けた。 高取さんは、三島自身が「美智子さんにふられた」と言っていたと人から聞いたと発言したが、康さんは二人の交際はないだろうと言ってた。真相は気になるが、何せやんごとなき方の奥さんになってるため、本人はもちろん周囲も口が堅いだろうから、公の場で明らかになるのは難しいかな。

三浦和義逮捕に関しては、「彼の最後の賭け」だと解説してて、それは頷けるものがあった。
ブログやmixiにサイパンに行くと書いて、弁護士からも止められてて、それで逮捕されると思ってなかったわけがないものな。 捕まってもいい、むしろ捕まりたかったと考えるのが妥当だろう。
三浦和義を養っていたこともあるという康さんは、「彼は殺人者です」と断言した上で(笑)、もし今回も有罪にならなければ日本とアメリカの法曹界を手玉に取ったことになり、三浦の名前はしばらく人々の記憶に残るだろうと言っていた。
確かに、ロス疑惑でスポットライトを浴びる快感に酔った三浦が、誰にも騒がれずに静かに老いていくような晩年を送りたくないと思ったというのは、想像に難くない。
当時は捜査官だったジミー佐古田も現在は探偵に落ちぶれており、三浦が契約したマイケル・ジャクソンの裁判も担当したというアメリカの弁護士も評判が落ちてる最中で、要は尾花枯らした人達が、これが最後のチャンスとばかりに繰り広げてる(仕組んだ?)「国際的な茶番劇」が真相だそうな。
これは場内爆笑でした。 が、あり得そうだから恐ろしい…

気になる「家畜人ヤプー」の映画化については、「粛々と進んでます」と言うのみで、あんまり進展してないっぽいことを伺わせたw
気になった人はサイトを見てくださいと言ってたが、サイト消えてるの知らないのかな…
長谷川和彦が監督ということで企画を進めているのは確定のようなので、余計に実現は怪しくなってます。 一応、仮契約はしたようなことは言ってたが、まだ本契約はしてないと明言してた。
康さんは、長谷川監督に決めた理由を「型にはまらないものを作れるから」だと語っていたが、結局はコイツに撮らせたら面白そうって事に尽きるのだろうと思う。
それについては、誰も異論がないだろうしね。

あと、YAHOO!ニュースのプロデューサーだかの人もゲストで呼ばれて、その人は康さんと知り合ってからヤプー映画化への出資を勧められたらしく、IT関係の友人を誘って金を出したが(それなりの額だと思われる)、その後何も音沙汰がないのでどうなりましたかと質問していた。が、康さんは「粛々と進んでます」と答えるばかり。その人は「もし映画の話が無くなっても、康芳夫に金を騙し取られたとなればネタになる」と冗談ぽく言ってたが、康さんも「それは君の箔になる」とか言い出して、マジで大丈夫なんだろうかと思ったw

ちなみに、康さんは既に遺書を書いていて、そこに沼正三(「家畜人ヤプー」の作者)の真の正体が書いてあるそうです 。康さんが言わない限りは誰かハッキリしないので、遺書なのに楽しみになっちゃうよ。

他にもいろいろと怪しげな話が飛び交っていましたが、康さんは腫れぼったい目をしていることもあってか、どこを見てるのか分からない、目の底が見えない、本当に存在しているのか分からない、という不思議な幻影を見ているような感覚にさせる人だった。
まさに、「虚業家」「怪人」という言葉でしか表せない人だ。
自分も多少は人に話を聞く仕事をしたけど、大体は、この人の底はこの辺かなと分かる瞬間がある。
悪い意味じゃなくて、大体こういう人で、こんな世界観だろうという予測が立つ。
でも、康さんは何時間話を聞こうと、底が見えない気がした。確信に近いくらい、そう思えた。

やはり、自分の中で今最も気になる人だ。


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